2014-01-21 18:59:15

教皇、ダボス会議にメッセージ「豊かさが人類への奉仕となるように」


教皇フランシスコは、22日から25日までスイスで開催されるフォーラム年次総会(ダボス会議)の参加者らに向け、メッセージをおくられた。

フォーラムが毎年この時期に開く総会議は、今回で44回目。世界の政治・経済界の代表ら、およそ2500人が集い、「世界の再形成:社会、政治、企業への影響」をテーマに話し合う。

カトリック教会からは、教皇庁正義と平和評議会議長ピーター・タークソン枢機卿、ナイジェリア・アブジャのジョン・オナイケン大司教、フィリピン・マニラのルイス・アントニオ・タグレ大司教、アイルランド・ダブリンのディアミド・マーティン大司教らが参加している。

教皇のメッセージは、21日午後、開会セレモニーの中で、タークソン枢機卿によって読み上げられた。

メッセージの中で教皇は、現代社会が様々な分野で著しい変化と発展を遂げている一方で、未だに多くの人々が日々の糧にも事欠く生活を強いられている状況を直視。

この会議を機会に、すべての人々の尊厳と共通善を意識した政治・経済へのアプローチを推進することを願われた。

教皇は弱く無防備な人々に対して政治・経済が持つべき責任を指摘しながら、特に食糧の余剰があるにも関わらず飢餓がある現実、多くの難民らが置かれている非人間的状態などに言及された。

超越した存在に人間が心を開くことは、政治や企業に新しいメンタリティーを生み、人間的な倫理のもとにすべての経済・金融活動を導くことを可能にすると教皇は述べ、豊かさが人類への奉仕となることに、この会議が貢献することを祈られている。








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