2014-01-03 19:22:23

教皇、ローマのジェズ教会でミサ、「イエスのみ名」の日に


教皇フランシスコは、3日、ローマ市内のジェズ教会でミサを捧げられた。

典礼暦で「イエスのみ名」を記念したこの日、教皇は説教の中でイエズス会の創立メンバーの一人で、昨年列聖された聖ペトロ・ファーブルを思い起こされた。

教皇は前年12月17日、福者ペトロ・ファーブル(1506-1546)を全教会の崇敬と典礼祭儀の対象と定めることで、聖人の列に加えられた。そして、列聖式の代わりに2014年1月3日の「イエスのみ名」の日に、ジェズ教会で感謝のミサを捧げる旨を発表されていた。

通常の列聖手続きと「列聖式」を通さない形の列聖は、「カノニザツィオーネ・エクイポレンテ」と呼ばれる。教皇ベネディクト14世(1675-1758)の時代、教会の中で古くから典礼的な崇敬があり、その聖性で知られてきた人物を、一定の条件を満たした場合に、教皇の権威で全教会の崇敬の対象として聖人とする形式が認められた。

以来、頻繁ではないが、しばしばこの形式の列聖は行なわれ、たとえば近年ではヨハネ・パウロ2世が1982年10月に行ったジョヴァンニ・ダ・フィエーゾレ(ベアート・アンジェリコ)の列聖、ベネディクト16世が2012年5月に行ったビンゲンのヒルデガルドの列聖などの例がある。

教皇フランシスコはミサの説教で、イエスを求めるイエズス会員は自分自身を注ぎ出し空にする覚悟がいる、自分を中心に生きてはならない、イエズス会の中心にあるものはキリストとその教会であると強調。

イエズス会員であるには、神のより大きな栄光のために彼方を常に見つめる開いた心、神を求めるがゆえに落ち着くことを知らない心を持たなければならないと述べられた。

教皇は、この神を求め続ける心、神において生きる上で大きな望みを抱き続けた人として聖ペトロ・ファーブルを示され、その神を完全に中心に据えた生き方、謙遜さと深い内的生活、精力的な使徒的な旅を回想された。








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