2013-12-23 16:59:55

「イエスはいつも皆さんと共に」教皇、ローマの小児科病院で


教皇フランシスコは、21日午後、ローマ市内の小児科病院を訪問された。

バチカンに近いジャニコロの丘にあるバンビーノ・ジェズ(幼きイエス)病院は、教皇庁所有の小児科病院で、規模・内容共にヨーロッパでも最も大きい小児科総合医療施設の一つ。

1869年、ローマの篤志家の夫妻の意志によって、イタリアにおける最初の小児科病院として誕生、1924年に教皇庁に寄贈された。以来バンビーノ・ジェズ病院は、教皇の庇護のもとに発展し、現在ジャニコロの本部の他、ローマ郊外に2箇所の分院を持つ。

1958年のクリスマス、福者教皇ヨハネ23世が同病院に入院中の子どもたちを訪ねたのを最初に、この訪問の伝統は他の教皇らにも受け継がれてきた。

降誕祭まであとわずかとなったこの日、教皇フランシスコはバンビーノ・ジェズ病院の小さな患者と両親たちと心の交流を行なわれ、医療関係者に励ましをおくられた。病院の外にも教皇を歓迎する人々が詰め掛け、その数はおよそ4千人に及んだ。

およそ3時間にわたるこの訪問で、教皇は子どもたちと接する時間を大切にするために、公式の挨拶等は行なわず、病室や診察室を丁寧に回りながら、あらゆる人々に声をかけ、その手を握られた。子どもたちはすっかり打ち解けた様子で教皇と言葉を交わし、教皇は一人ひとりに笑顔を向け、祝福をおくられていた。

教皇は新しい集中治療室を祝別した後、病院の礼拝堂で、小児がん治療中の子どもたちとその保護者らとの出会いを持たれた。

この集いでは一人の少女によって、詩編27「主はわたしの光、わたしの救い、わたしは誰を恐れよう」の数節が読み上げられた。

子どもたちの夢や祈りを書いた紙を集めたかごを受け取られた教皇は、「この願いと祈りを皆で一緒にイエスに届けましょう。イエスはわたしたちの心の奥深くにあるものを誰よりもよくご存知です」と述べられた。

また、「イエスはあなたたち、子どもたちと特に深い絆で結ばれています。イエスはいつも皆さんと共にいるのです」とも話しかけられた。

そして、教皇は子どもたちと聖母への祈りを共に唱えられた。








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