2013-11-21 18:52:02

教皇、ローマの観想女子修道院を訪問、「聖マリアの奉献」の日に


教皇フランシスコは、21日、ローマ市内の観想女子修道院を訪問された。

同日、カトリック教会の典礼暦は「聖マリアの奉献」を記念した。この日はまた「観想修道者の日」として、神殿に詣で、自分を神に捧げた聖マリアに象徴されるように、神に自分を奉献し、禁域の中で祈りの生活をおくる観想修道会の修道者たちのために祈るよう招いている。

夕刻、教皇が訪問したのは、アヴェンティーノ地区にあるサンタントニオ・アバーテ修道院。ここではベネディクト会の流れを汲むカマルドリ会の女子修道者たち21名が観想生活を行なっている。

修道院の礼拝堂で、教皇は修道女たちと夕べの祈りを唱えられた。カマルドリ会の伝統に従ってとり行なわれたこの祈りは、修道女たちの歌う美しい聖歌に彩られた。

教皇は短い講話を行なわれ、この中で、聖母マリアを「希望の母」として観想された。

マリアは誰よりもイエスを知り、愛した人であり、マリアの行いの根底にあるものは「神の御旨を行なう」ということであったと、教皇は話された。

「わたしは主のはしためです。お言葉どおり、この身に成りますように」(ルカ 1,38)というマリアの言葉は、単なる承諾ではなく、未来と希望に開いた言葉であると指摘された教皇は、マリアを希望の母、希望の女性として示された。

マリアはイエスがつけられた十字架の下で最も大きな苦しみを味わったが、すべてが終わったと思われたその時でさえも、マリアの信仰は新しい未来に向かって開き、「神の明日」を希望のもとに待ち望んでいたと教皇は述べ、聖母の希望はイエスの墓に灯った、全人類の希望のための唯一のランプであったと説かれた。

教皇は希望の母であるマリアに、暗く困難に見える時にもわたしたちを支え、わたしたちの生活を神に喜ばれるものとして捧げることができるようにと祈られた。

夕べの祈りに、聖体礼拝の時間が続いた。

終了後、教皇は修道院内の広間で修道女一人ひとりとお会いになり、励ましと祝福を与えられた。









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