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2013-11-12 19:04:37
フィリピンの教会、台風被災地に力を合わせて支援
台風30号による膨大な被害を受けたフィリピンに対し、世界からの支援が動き出しているが、同国の教会も活動に全力をあげている。フィリピンのカトリック教会関係者は、バチカン放送局のインタビューに対し、現地の状況を次のように説明している。
カリタス・フィリピンの非常時プログラム・コーディネーターのジョセフィン・イニャシオ氏によれば、フィリピンの教会は被災地の周辺教区に援助を要請し、特にレイテ州タクロバンへの食糧配給を試みている。
そのために教会は、台風で大きな被害を受けず、市場が比較的正常に機能している地方で、支援金によって食料や生活必需品を調達、それをタクロバンへ向けている。台風で被災した11教区に対し、そうでない6教区が力を合わせて支援に臨んでいるという。
イニャシオ氏は、現在教会は米を配給しているが、被災地では調理手段がないことが多く、調理済食品や水が特に必要とされていると語った。
空港の施設は台風で破壊され、管制塔レーダーも機能しないため、現在発着は救援物資の輸送機に限られている。政府が空輸する物資を、教会は陸路で被災地に届けるよう努力しているという。
フィリピン司教協議会の広報責任者ペドロ・キトリオ師によれば、台風の被害が大きかったのはサマール島とレイテ島で、ボロンガンとパロの両教区が特に困難な状況にある。
サマール東部では数百年の歴史を持つ教会が鐘楼を残して崩壊した他、レイテの重要な巡礼地、サント・ニーニョ教会も被害を受けたという。
被災地の大部分は通信手段も電気もなく、犠牲者・不明者の数については、いまだ正確な状況がつかめない状態だという。
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