2013-10-15 17:01:16

信仰年:聖母に捧げる祈りの夕べとミサ、バチカンで


カトリック教会が現在開催している「信仰年」の特別行事として、12日と13日の2日間に渡り、聖母をテーマにした祈りの集いやミサがバチカンで行われた。

「聖母デー」の初日となった12日(土)、聖ペトロ広場で教皇フランシスコと共に祈りの集いが行われた。

この行事のために、同日午後、ポルトガルの重要な聖母巡礼地ファティマから、「ファティマの聖母像」がローマにもたらされた。

バチカンに到着した「ファティマの聖母像」は、前教皇ベネディクト16世の住まいであるマーテル・エクレジエ修道院、そして教皇フランシスコの住居が置かれるサンタ・マルタ宿舎の礼拝堂にしばらく留まった後、10万人以上の巡礼者たちの待つ聖ペトロ広場に運ばれた。

集いでは、イエスと深く結ばれ、イエスと共に歩んだ聖母マリアの信仰に貫かれた生涯を7つの出来事から観想する、「聖母の7つの悲しみの道行き」の祈りがとり行われた。

教皇フランシスコは講話の中で、「マリアは常にわたしたちをイエスに導きます。信仰の女性、真の『信じる人』です」と説き、マリアの信仰がもたらしたものについて考えられた。

そして、聖母の「わたしたちの神への不従順、不信仰という結び目を解く」、「信仰によってわたしたちに人となられたイエスを与えた」、「信仰の歩みを教える」という役割を指摘。強く、謙遜な、信仰の人、マリアにキリスト者たちの歩みを託された。

バチカンでの集いの後、ファティマの聖母像は、ローマの「神の愛の聖母巡礼聖堂」(デヴィナモーレ)に移され、ここでローマ教区主催の徹夜の祈りが行われた。

同巡礼聖堂に集ったローマの信者たちは、教皇フランシスコのビデオメッセージに耳を傾けると共に、ブエノスアイレスのルハンをはじめ、ルルド(フランス)、チェストコーバ(ポーランド)、そして日本の秋田など、世界10カ所の聖母巡礼聖堂との中継を交えながら、ロザリオの祈りを唱えた。

翌13日(日)、「聖母デー」の2日目、教皇フランシスコは、聖ペトロ広場でミサを捧げられた。

教皇は説教で、わたしたちと同じように弱く慎ましい存在であると同時に、神の母として選ばれたマリアの生涯に、わたしたちに驚きを与え、忠実を求め、わたしたちの力そのものである神の働きを読み取られた。

ミサの終わりに教皇は、前日に続き再び会場にもたらされたファティマの聖母像を前に、わたしたちの信仰と生活を見守り支え、小さく貧しい人々、苦しむ人々への愛を教えてくださいと、委託の祈りを唱えられた。








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