2013-09-22 18:48:15

教皇、伊サルデーニャ・カリアリを訪問、経済危機下の労働界に連帯


教皇フランシスコは、22日、イタリア・サルデーニャ州のカリアリを司牧訪問された。

カリアリは、ランペドゥーサ島に続いて、教皇フランシスコ登位後2番目のイタリア国内司牧訪問先となった。

この訪問で、教皇は「ボナリアの聖母巡礼聖堂」でのミサを中心に、労働・連帯・文化・青少年などをテーマとした様々な出会いを持たれた。

早朝、カリアリに到着された教皇は、最初に市内の広場で労働者や経営者らとの出会いを持たれた。

近年、サルデーニャ州は、世界的な経済危機の影響を受け、工場の閉鎖や撤退、地元産業の停滞などによって引き起こされた失業問題が深刻になっている。

教皇は、困難な状況にある労働界の人々、特に就職先が見つからない若者たち、不安定な就労状態にある人々、自宅待機の労働者たちに深い連帯を示された。

教皇は、1930年代のアルゼンチンの経済危機で、イタリアから移民してきた自分の家族がすべてを失い、仕事もなく非常に苦しんだことを思い起こされ、その時自分はまだ生まれていなかったが、失業した家族の困難を聞きながら育った者として、今、就業問題や経済危機で苦しむ人々に心からの励ましをおくりたいと述べられた。

「仕事とは尊厳、仕事とは家にパンをもたらすこと、仕事とは愛です」と説いた教皇は、経済至上主義や切捨ての文化から人間の尊厳を守り、連帯と知恵をもってこの歴史的試練に立ち向かっていこうと呼びかけられた。

そして教皇は、家庭のため、仕事のため、人々の希望のために皆と共に祈られた。








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