2013-09-02 19:03:22

「戦争を繰り返してはならない」教皇、シリアと世界の平和のための「祈りと断食の日」を呼びかける


教皇フランシスコは、1日、正午の祈りの集いで、シリアと全世界に平和を強くアピール、9月7日に平和祈願のための「祈りと断食の日」を行なうよう、全教会およびすべての善意の人々に呼びかけられた。

この日、「地上のあらゆる場所、人々、皆の心から上がる叫び、平和の叫びを代弁したい」と述べた教皇は、「戦争を繰り返してはならない。平和は非常に貴重な賜物、それを守り、推進しなくてはならない」とアピールされた。

世界各地の闘争を憂慮する中で、特にここ数日劇的な展開を見せるシリア情勢に深く心を痛められた教皇は、多くの苦しみ、破壊、無実の人々の犠牲をもたらす武力行為を厳しく非難。とりわけ化学兵器の使用を強く糾弾された。

「平和をもたらすのは暴力の行使ではない。戦争は戦争を呼び、暴力は暴力を呼ぶ」「人民間の共存を築くのは、衝突と闘争の文化ではなく、出会いと対話の文化」と教皇は強調。

自分の利益に閉じこもらず、相手を兄弟として見つめ、調停のために向き合う勇気を紛争の当事者らに訴えると共に、シリア国民のために、対話に基づく和平交渉への具体的な働きかけが一刻も早く行なわれるよう、国際社会を励まされた。

こうした状況の下、教皇は典礼暦で、平和の元后である聖マリアの誕生を祝う9月8日(日)の前日7日(土)を、シリアと世界の平和のための「祈りと断食の日」とすることを発表。カトリック信徒はもとより、他のキリスト教や諸宗教の人々、またすべての善意の人々に参加を願われた。

また教皇は、9月7日の夜、17時から24時まで、バチカンの聖ペトロ広場において、シリアと世界のすべての紛争と暴力の状況に神が平和の偉大な賜物をもたらしてくださるよう、祈りと悔い改めの精神の下に平和祈願の集いを行う旨を告げられた。








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