2013-07-19 17:04:24

WYDリオデジャネイロ大会を前に、信徒評議会議長リルコ枢機卿に聞く


今月23日(火)からブラジルのリオデジャネイロで始まる第28回世界青年の日大会(ワールドユースデー、WYD)を前に、教皇庁信徒評議会議長スタニスラウ・リルコ枢機卿に聞いた。

Q: これまで多くの若いカトリック信者を惹きつけてきた「世界青年の日」の魅力とは何でしょうか。

A(リルコ枢機卿): 世俗化が広がった今日、どうして教会が若い世代を惹きつける強い力を持つことができるのか、教皇の招きに応じて全世界の若者がこれほど多く集るのはなぜなのか、ということはよく言われることです。端的に言って、教皇の周りに世界中の若者が集うこの行事の成功の秘訣は何なのでしょうか。福者ヨハネ・パウロ2世はこう言いました。「WYDで若者たちが求めているのはキリストご自身です!」混乱した世界で、多くの確実性が崩れていく中、若者たちはキリストに、信頼できる友、確かな導き手、自分の存在を築くための土台としての姿を見出しています。そして、若者たちは教会を、よくマスメディアがそれを冷たく人々から離れた組織として描くのとは異なり、人生の歩みを支える友達の集まり、世界規模の本当の家族であることを発見するのです。

Q:  WYDリオデジャネイロ大会の特徴とは何でしょうか。

A: この大会で思い出すべき重要なことは、26年ぶりにWYD大会がラテンアメリカの地に戻ったということです。そして、前教皇ベネディクト16世がリオデジャネイロを開催地として選ぶと共に、そのための精神的準備を指導され、それを引き継ぎラテンアメリカ出身の初めての教皇、フランシスコが大会イベントを主催されるということは意義深いことです。
また、WYD大会の基本的内容はいつも同じであるにも関わらず、各大会ごとに異なる特徴が生まれる理由には、開催地ごとに文化的・宗教的背景が変わるということもあるでしょう。そういう意味で、リオデジャネイロはカリオカの街の自然の美しさ、コルコヴァドの丘にそびえるキリスト像といった存在は、もちろん大きな影響を与えるでしょう。ブラジルをはじめラテンアメリカの人々の信仰も忘れてはなりません!それは熱く、喜びにあふれた信仰です。これも今回のWYD大会を特徴づけることはまちがいありません。


Q:  ブラジルの若者は世俗化した欧米社会からやってくる同世代の人々に何を証しできるでしょうか。

A: ブラジルの青年たちが欧米世界の若者たちと分かち合うことのできるもの、それは信仰の喜び、キリスト教という選択を大きな熱狂をもって生きる体験です。前教皇ベネディクト16世は、WYDは「信仰疲れへの薬」であると言っておられます。教皇フランシスコは最初の回勅「信仰の光」でこう記されました。「WYDの中で、わたしたちは皆、若者たちが信仰の喜びを表し、より強められ豊かな信仰を生きるのを目にしてきました」。WYDの期間、世界中の若者が、今日でも信仰は可能であると証しし、キリスト者であることは素晴らしく、心に大きな幸せをもたらすと言うことでしょう。








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