2013-07-16 18:57:58

教皇、カステルガンドルフォの天文台訪問


教皇フランシスコは、14日のカステルガンドルフォ訪問で、バチカン天文台の関係者とお会いになった。

バチカンの天体観測所の歴史は古く、その起源は16世紀、教皇グレゴリウス13世の時代、ユリウス暦に代わる新しい暦(グレゴリオ暦)の研究のために、バチカン内のトッレ・グレゴリアーナ(別名:風の塔)に天文学者をはじめ科学者を招いたことにある。

その後、歴代教皇の命の下、ローマにはコレジオ・ロマーノ、トッレ・グレゴリアーナ、カンピドリオに3つの天体観測所が設けられた。

中でもバチカン内の天文台は、19世紀末、レオ13世の改革で、レオ4世の塔に望遠鏡が据えられ、観測所の管理は最初はバルナビーティ会、次に聖アウグスチノ会、最後にイエズス会に託された。

しかし、1930年代になるとローマの空が照明などによって明るくなりすぎたため、観測所は1935年、カステルガンドルフォの離宮に移された。

ローマと周辺の空がさらに明るくなったため、1983年、米国・アリゾナに第2の研究所を設立した。カステルガンドルフォの天文台は今日も本部として機能している。

天文台のイエズス会士らを訪ねられた教皇は、離宮のクーポラの下にある研究所の案内を受けられた。

天文台館長のホセ・ガブリエル・フネス神父によれば、教皇はグレゴリオ暦改革についての本や、コペルニクスやニュートンらによる天文学の本を手に取られたほか、隕石研究所でブエノスアイレスに落ちた隕石の標本を顕微鏡でご覧になったという。

そして関係者らと昼食された後、教皇フランシスコは、天文台を訪問した歴代教皇らと同様に、羊皮紙に記念の署名をされた。








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