2013-07-05 18:55:31

教皇フランシスコの最初の回勅 「信仰の光」


7月5日にカ発布された教皇フランシスコの最初の回勅は「信仰の光」と題され四章からなり、現代人に最も必要とされる信仰について様々な観点から語っている。
教皇自身言っているようにこの回勅は前教皇ベネディクト16世によって書き始められ教皇フランシスコの手によって完結されたもの。

第一章ではイスラエル民族の信仰から始まり、キリスト教徒の信仰そして信仰の教会的側面などについて解説し、第二章で、信仰と真理、信仰と理性、信仰と神学などの相関関係について語っている。第三章で、信仰の母とも言える教会について、そして信仰の伝達、宣教やまたその手段である秘跡などについて解説している。最後に第四章では信仰と共通善について、信仰と家族、また信仰と自然との関係などについて解き明かしている。

回勅は最初のページから、信じる者は見ることが出来、決して一人ぼっちではない。何故なら信仰は全ての人々にとって大きな善であり、善と悪とを判別するのを助ける共通善であり、社会を構築し希望を与えるものであるからと説明している。
信仰を一種の幻想、人間の自由を制限するものととらえる傾向の強い現代にあって、信仰は決して人を現実から分離するものではない、かえって信仰は現実のより深い意味を理解するのを助けるものであると回勅は強調している。そこで教皇はこの世の歴史を正しい方向に導く神の限りない憐れみに無条件に謙遜に信頼する必要性をも説いている。

神はイエス・キリストを通してこの世の歴史の中で働かれる。人間が日常生活の中でよりよく事情を熟知している建築家や弁護士、薬剤師に信頼するように私たちは神のことの専門家であるイエスに心から信頼しなければならない。イエスは神について私たちに最もよく説明してくれる方である。
信仰は単なる個人的なことではないことをも教皇は強調されている。なぜなら信仰は信じる人々の具体的な交わりである教会の中で宣言されるものだからである。この意味で信じる者の存在は教会的な存在となる。

この後教皇は信仰と真理や愛との関係を説明し、回勅の最も根本的な教えの一つである福音化についても解説している。神に心を開く者は神から戴いた恵みを自分自身のためだけに留めておくことは出来ない。灯されたともし火は自分のためだけに輝くことなく必然的に他者をも照らし始める。キリスト者の顔を照らし輝くキリストの光は信仰の証しを通して世紀にわたって伝達され続ける。教皇は神から戴いた大きな恵みである信仰の伝達福音宣教の必要性を強調されている。








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