2013-06-10 19:10:26

イタリア大統領のバチカン公式訪問


教皇フランシスコは、8日、イタリアのジョルジョ・ナポリターノ大統領をバチカン宮殿に迎えられた。


教皇フランシスコとナポリターノ大統領は、今年3月19日に行われた新教皇の着座式の際に最初の会見を行なっている。今回の出会いは、4月20日の再選より任務2期目に入ったナポリターノ大統領の公式訪問として行われた。


挨拶の席で教皇は、長い歴史を持つイタリアと教皇庁間の関係が、ラテラン条約や、第2バチカン公会議の精神を経てより発展したことを喜ばれ、両者の対話・協力はイタリア国民のためはもとより、ヨーロッパと世界に一つの模範を示していると述べられた。


信仰の自由を保証するコンスタンティヌス1世のミラノ勅令発布(313年)から、今年で1700年を迎えることに言及された教皇は、世界の各地で信教の自由がいまだ脅かされている今日、すべての人々はかけがえのないこの権利を守り推進していかなければならないと話された。


また教皇は、現在世界を覆っている経済・社会危機が特に最も弱い人々の生活を困難にしていることにも触れ、それぞれの人が持つ力を出し合い、よりよい社会と共通善推進のために努力する必要があると強調。分裂を乗り越え、正義と平和の中に共に育つ、「出会いの文化」を作っていきましょうと呼びかけられた。


ナポリターノ大統領は、教皇フランシスコに対しローマ市民はじめイタリア国民が寄せる家族的な親愛の気持ちを伝えると同時に、イタリアや世界が真の連帯と正義について考えるべき転換期にある今、よりよい未来の構築のため協力しながら進んで行きたいと応じた。









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