2013-06-07 19:10:33

教皇、イエズス会系の学校の生徒たちとお会いに


教皇フランシスコは、7日、イエズス会系の学校の生徒たちとお会いになった。

この日、バチカンのパウロ6世ホールは、イタリアとアルバニアでイエズス会によって運営されている学校の生徒たち8千人の元気な声が響き渡り、色とりどりのバンダナの波が沸き起こった。

若い参加者たちの大きな喜びに触れた教皇は、準備していた原稿を使用せず、その要旨を短く紹介した後、残りの時間を青少年らと直接の対話に用いることを選ばれた。

「皆さんの誰かが質問してくれたら、わたしたちは小さな対話ができますが、どうですか」と教皇が問われると、生徒たちはいっせいに拍手し、歓声を上げた。

年齢や所属校も様々な学童・生徒たちの率直な質問に、教皇もまた明解に、時にユーモアを交えて回答され、会場は親しい雰囲気であふれた。

ある生徒は成長期にある自分自身の不安・不確かさについて、教皇に励ましを求めた。

これに対して教皇は、「歩むとは、彼方を見つめる技術です。どこに行きたいかを考えることであると同時に、歩くことの疲れにも耐えなければなりません。歩く上で重要なのは、転ばないことではなくて、転んだままでいないことです。すぐに起き上がって、前進することです。それに一人で歩くのはよいことではありません。友だちや、わたしたちを愛してくれる人たちと歩むことが、目標に到達することを助けてくれます」と話された。

ある小学生の女の子は、今でも学校の時の友だちと会っていますか、と教皇に質問。

教皇は「でも、わたしは教皇になって2ヶ月半ですよ。わたしの友だちは飛行機で14時間の所にいて、遠くに住んでいますから。でも、3人の友だちが会いに来てくれました。わたしは彼らに会いますし、彼らはわたしに書いてくれます。彼らのことを大切に思っています。人は友だち無しでは生きられません。」

会場がいっそう和やかになる中、ひとりの少女は教皇に「でも、ほんとうに教皇になりたかったですか」と尋ねた。

そこで教皇はこう答えられた。「あなたは、自分を大切にしない人というのがどういうものだか知っていますか。自分が教皇になりたいような人、それは自分を大切にしない人ですよ。神様はそういう人を祝福されません。ですから、答えはいいえです。わたしは教皇になりたいと思ったことはありませんでした。」

こうして、拍手や微笑の中、教皇と生徒たちとの対話は続いた。

集いの最後に、教皇は参加者と共に祈り、生徒や家族たちに祝福を与えられた。









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