2013-06-05 18:54:34

ヨハネ23世の帰天から50年、教皇フランシスコ、伊ベルガモの信者に挨拶


6月3日、福者教皇ヨハネ23世の帰天から、50年を迎えた。

ヨハネ23世(アンジェロ・ジュゼッペ・ロンカッリ1881-1963)は、北イタリア・ベルガモ出身の、第261代目ローマ教皇(在位:1958.10.28-1963.6.3)。

「パパ・ブオーノ(善良な教皇)」と呼ばれた福者ヨハネ23世は、5年に満たない在位中に、教皇庁組織の再編や、ローマ司教としての人々へのより直接的な司牧に取り組んだほか、第2バチカン公会議を召集・開催。教会の伝統的な教理を守りながら、時代に照らした教会生活の刷新を考察するよう招いた。対立する世界に神の憐れみを強調し、対話を呼びかけたヨハネ23世は、他のキリスト教教会にも交流の扉を積極的に開き、冷戦下、特にキューバ危機の衝突回避に大きな役割を果たした。最晩年には、回勅「地上に平和を」を発布した。

ヨハネ23世帰天50年を機会にバチカンを訪れたベルガモ教区の巡礼者たちは、3日の午後、聖ペトロ大聖堂でフランチェスコ・ベスキ・ベルガモ司教の司式するミサに与った。

ミサ後、教皇フランシスコは大聖堂で巡礼団とお会いになり、挨拶をおくられた。

この中で教皇は、今から50年前の、ヨハネ23世が臨終の床にあった日々を回想。その時、聖ペトロ広場に集っていたあらゆる年齢・国籍の人々の群れは、世界がヨハネ23世を司牧者かつ父として認識していたことを物語るものであったと、述べられた。

そして、モットーであった「従順と平和」を文字通り生きたヨハネ23世の優しさ、善良さ、平安に満ちた魂は、世界のすべての人々もまた聖霊に導かれて平和を得ることができるようにと招いていた、と話された。

ベルガモの信者たちに向けて教皇は、ヨハネ23世の信仰と霊性に倣い、聖霊の働きに常に従順に、教会を愛し、主に信頼して前進していくようにと、励ましをおくられた。

教皇フランシスコは、聖ペトロ大聖堂内にあるヨハネ23世の墓前で祈りの時を持たれた。









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