教皇、アルゼンチンの「５月広場の母たち」の会にメッセージと祝福

教皇フランシスコは、アルゼンチンの人権団体「５月広場の母たち」にメッセージをおくられた。

「５月広場の母たち」は、アルゼンチンの軍事政権下（1976～1983）の弾圧で行方不明になった人々の消息と事件の真相を求める行方不明者の家族会。

教皇のメッセージは、「５月広場の母たち」の関係者から先月届いた手紙への返信として、外務局次長アントワン・カミレリ師を通して同会に宛てられた。

この中で教皇は、アルゼンチンの歴史の一時期に、愛する人々を悲劇的に失ったことで苦しみ、今も苦しみ続ける母親たちとその家族の悲しみを分かち合いたいと述べ、希望と励ましのしるしとして特別な祝福をおくられた。

同時に教皇は、世界から貧困をなくし、多くの貧しい人たちの苦しみが終わるよう努力するためにも、ご自分の任務を遂行する力を神に祈って欲しいと願われた。

また、恵まれない人々のそばにいて彼らの支援・理解に努める人々を評価すると共に、共通善において責任ある人々が、平等で連帯的な効果ある手段をもって貧困と闘うことができるよう祈られた。