2013-04-12 17:30:55

教皇「聖書学が教会の伝統の中で活かされるように」


教皇フランシスコは、12日、教皇庁聖書学委員会のメンバーとお会いになった。

同委員会(議長:ゲルハルト・ルートヴィッヒ・ミュラー大司教)は8日から「聖書のインスピレーションと真理」をテーマに年次総会を開催していた。

教皇は関係者への挨拶で、教会の生命とミッションは神の御言葉の上に成り立っており、御言葉は神学の魂であると共に、キリスト教生活全体に息を吹き込むものと強調。

聖書は神の御言葉を書き記す形で証ししたものであるがゆえに、「神の御言葉は聖書に先立ち、聖書を超える」と述べながら、「わたしたちの信仰の中心に置かれているものは単なる一冊の本ではなく、一つの救いの歴史、特に人となられた御言葉、イエス・キリストである」と指摘された。

「聖書の解釈は、個人の学術的努力に留まることなく、常に教会の生きた伝統の中で活かされ、認められなければならない」、こうしてこそ「聖書解釈学と教会の教えの相互の正しい関係が生まれる」と教皇は話された。

そして、尽きることのない聖書の豊かさを学術研究だけでなく、祈りや信仰生活全体を通して受け入れ、特にこの「信仰年」において、同委員会の仕事が信者たちの心に聖書の光を再び輝かせることができるようにと願われた。







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