2013-04-10 18:21:36

「神に根差した希望を今日の世界に伝える」教皇一般謁見、イランの地震被災地に連帯


教皇フランシスコは、バチカンで10日、水曜恒例の一般謁見を行われた。

春らしい暖かさに恵まれたこの日、聖ペトロ広場で行われた謁見には、世界各国のおよそ3万人の巡礼者が参加した。

教皇によるカテケーシス(教会の教えの解説)では、先週に続き「イエスの復活」をテーマに、この日は特に「主の復活が信仰生活に持つ意味」が考察された。

「わたしたちの信仰はキリストの死と復活に基づいています。それは家が土台の上に建てられているのと同じことです。その土台が崩れるなら、家全体も崩れてしまうのです」と、教皇は主の復活をキリスト教信仰の基盤として示された。

教皇は、「わたしたちの主イエス・キリストの父である神が褒め称えられますように。神はその大きな憐れみにおいて、わたしたちを新たに生まれさせ、イエス・キリストの死者の中からの復活を通して、生き生きとした希望を与え、朽ちず、汚れず、傷むことのない財産を受け継がせてくださいました」という使徒ペトロの言葉(1ペトロ1,3-4)を観想。

イエスの復活がもたらした完全に新しい何かとは、使徒ペトロも言うように、わたしたちが罪から解放され、神の子となり、新しい命を得たことであり、それがわたしたちに実現するのは、洗礼の秘跡においてであると述べられた。

神の子としての尊厳をもって、生き、振舞うこと、それは「毎日キリストに変容され、キリストのようになること」、「自分たちの限界と弱さの中でもキリストに従い、キリスト者として生きること」であると教皇は強調。

神を隅に押しやり、自分を中心に置こうとする誘惑は常にあり、罪の経験はキリスト教的生活と神の子としての存在を傷つけるが、だからこそ堕落や罪に失望せず、神に愛されていると知り、命を新たにされるための「信仰の勇気」を持つことが必要と説かれた。

神を「わたしたちの力、わたしたちの希望」として示された教皇は、わたしたちにいつも誠実な神に根ざした希望、強く堅固で永遠に向かって開いた希望を、眼差しを天に向けることができない今日の世界に伝えていかねばならないと、信者らを招かれた。

この席で、教皇はイラン南部で前日起きた地震の犠牲者の冥福を祈ると共に、被災地のすべての兄弟姉妹のために祈るよう、皆に呼びかけられた。









All the contents on this site are copyrighted ©.