2013-03-30 17:09:10

聖木曜日:少年院での「主の晩餐ミサ」説教(2013.3.28)



これは感動的なことです。イエスが彼の弟子たちの足を洗うのです。ペトロは何も分からず、それを断わります。しかし、イエスは彼に説明しました。イエス、つまり神がこれをしたのです!そしてイエスご自身が弟子に説明しました。

「わたしがあなたがたにしたことがわかるか?あなたたちはわたしを『先生』とか『主』と呼ぶが、それは正しい、なぜならわたしはそうであるからだ。『主』であり『先生』であるわたしがあなたたちの足を洗ったのであるから、あなたたちも互いに足を洗い合わなければならない。わたしがあなたたちにしたように、あなたたちもするようにと、模範をしめしたのである」(ヨハネ13,12-15)。

これは主が示した模範です。一番偉い人である彼が、皆の足を洗うのです。なぜなら、わたしたちの間では、一番高い立場にある人が他の人々に奉仕しなければならないからです。
これはひとつの象徴、しるしでしょう?足を洗うということは、「わたしはあなたに仕えます」ということです。

わたしたちも、毎日互いの足を洗わなければならないわけではありませんが、でもこれは何を意味しているのでしょうか?それは、わたしたちが助け合わなくてはいけない、ということを言っているのです。

わたしも時々、誰かに腹を立てたことはあります。でも、気にすることはありません。気にしないことです。誰かが助けを求めたら、助けてあげなさい。互いに助け合うように、これがイエスの教えです。そして、これがわたしのすべきことです、わたしはこれを心を込めてします、これはわたしの義務ですから。司祭として、司教として、わたしは皆さんにお仕えしなくてはなりません。

でもこれは心から湧き出る奉仕です。これを愛しているのです。こうすることを愛しているのです、主がわたしにこのように教えられたのです。

でも、あなたたちも、わたしたちを助けてください。わたしたちをいつも助けてください。互いに助け合えば、お互いのために良いことになるのです。

これから、洗足式をしましょう。そして、わたしたち一人ひとりが考えましょう。「ほんとうに自分は他の人を助ける準備ができているか?」と。これだけを考えてみてください。そして、これがイエスが皆さんに優しく触れるしるしだと思ってください。イエスはまさにこのため、わたしたちに仕え、助けるために来られたのです。








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