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2013-03-29 15:04:21
聖木曜日:教皇、ローマの少年院で「主の晩餐のミサ」
教皇フランシスコは、28日午後、ローマ市内のカサル・デル・マルモ少年院で、聖木曜日の「主の晩餐のミサ」を捧げられた。
ローマ郊外北西に位置するこの少年院は、宿舎に、学習・スポーツ・職業訓練などを行なう教育設備を併せ持ったコミュニティ様式の施設。
同少年院の礼拝堂でとり行われたミサには、この施設で生活する50人の青少年(うち11人は少女)と、40人のボランティア、そして、イタリアの法相をはじめ法務関係者ら、合わせて約120人が参列した。
ミサ中の「洗足式」で、教皇は少女2人とイスラム教の少年数人を含む計12人の若者たちの足を、一人ずつ心を込めて洗われた。
説教で教皇は、イエスが最後の晩餐で弟子たちの足を洗った出来事を思い起こしながら、イエスがこの行為を通して、人に奉仕すること、互いに助け合うことを教えてくれたと、少年たちに説明された。
ミサの後、教皇は体育館で少年たちや同施設のスタッフらと交流された。少年たちはこの出会いで、同施設の作業所で作った木製の十字架と祈祷台を教皇に贈った。
教皇は「あなたたちの希望を盗ませてはいけません」「いつも希望をもって前進しましょう!」と、少年たちを繰り返し励まされていた。
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この日、教皇フランシスコがミサの説教で少年たちに向けた言葉は次のとおり。
「これは感動的なことです。イエスが彼の弟子たちの足を洗うのです。ペトロは何も分からず、それを断わります。しかし、イエスは彼に説明しました。イエス、つまり神がこれをしたのです!そしてイエスご自身が弟子に説明しました。
「わたしがあなたがたにしたことがわかるか?あなたたちはわたしを『先生』とか『主』と呼ぶが、それは正しい、なぜならわたしはそうであるからだ。『主』であり『先生』であるわたしがあなたたちの足を洗ったのであるから、あなたたちも互いに足を洗い合わなければならない。わたしがあなたたちにしたように、あなたたちもするようにと、模範をしめしたのである」(ヨハネ13,12-15)。
これは主が示した模範です。一番偉い人である彼が、皆の足を洗うのです。なぜなら、わたしたちの間では、一番高い立場にある人が他の人々に奉仕しなければならないからです。
これはひとつの象徴、しるしでしょう?足を洗うということは、「わたしはあなたに仕えます」ということです。
わたしたちも、毎日互いの足を洗わなければならないわけではありませんが、でもこれは何を意味しているのでしょうか?それは、わたしたちが助け合わなくてはいけない、ということを言っているのです。
わたしも時々、誰かに腹を立てたことはあります。でも、気にすることはありません。気にしないことです。誰かが助けを求めたら、助けてあげなさい。互いに助け合うように、これがイエスの教えです。そして、これがわたしのすべきことです、わたしはこれを心を込めてします、これはわたしの義務ですから。司祭として、司教として、わたしは皆さんにお仕えしなくてはなりません。
でもこれは心から湧き出る奉仕です。これを愛しているのです。こうすることを愛しているのです、主がわたしにこのように教えられたのです。
でも、あなたたちも、わたしたちを助けてください。わたしたちをいつも助けてください。互いに助け合えば、お互いのために良いことになるのです。
これから、洗足式をしましょう。そして、わたしたち一人ひとりが考えましょう。「ほんとうに自分は他の人を助ける準備ができているか?」と。これだけを考えてみてください。そして、これがイエスが皆さんに優しく触れるしるしだと思ってください。イエスはまさにこのため、わたしたちに仕え、助けるために来られたのです。」
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