教皇フランシスコ、カステルガンドルフォにベネディクト16世を訪問

教皇フランシスコは、23日、カステルガンドルフォを訪問、前教皇ベネディクト16世と昼食を共にされた。

同日正午過ぎ、ヘリコプターでカステルガンドルフォに到着された教皇フランシスコは、現在同地の離宮に滞在されている前教皇ベネディクト16世の出迎えを受けられた。

現教皇と前教皇は歴史的な抱擁を交わし、笑顔で挨拶をおくり合った。

ヘリポートから離宮までの道のりでは、教皇フランチェスコとベネディクト16世は、同じ車の左右の座席に並んで座っていた。

離宮内の礼拝堂では、前教皇は祭壇前の主賓用の椅子をフランシスコ教皇に勧めたが、現教皇は「わたしたちは兄弟ですから」と、ベネディクト16世と同じ後方の長いすに座られた。

こうして、新旧教皇は共に並んでしばし祈りを捧げた。

続いて、二人は図書室に移り会談を行なった。会談は45分に及んだ。教皇フランシスコは、ベネディクト16世に、聖母のイコンを贈られた。

この後、教皇フランシスコとベネディクト16世は、それぞれの秘書を伴い、共に食卓を囲んだ。

午後２時半過ぎに、教皇フランシスコは再びヘリコプターでバチカンに向けて発たれたが、この時、ベネディクト16世はヘリポートまで見送ることを希望された。

この日は、教皇フランシスコにとって、選出以来初めてのベネディクト16世との出会いとなったが、教皇フランシスコは選出日の夜と、ベネディクト16世の洗礼名日でもあった着座式の日（聖ヨセフ大祝日）にも前教皇と電話で対談している。