2013-03-07 19:00:52

第5回枢機卿総会、参加者らの幅広い意見発表続く


バチカンで7日午前、第5回枢機卿総会が開催された。

この会議に集った有権枢機卿は114人で、80歳以上の枢機卿を含めた全出席者数は152人。

ホーチミン大司教のマン枢機卿の到着が同日中に予定されており、これによって今回のコンクラーベに参加する有権枢機卿115人全員が揃うことになる。

会議中、今後3日間カメルレンゴの補佐を務める枢機卿3人が新たに抽選で決められた。これらの補佐役は3日ごとに抽選され、交代する。今回はライ枢機卿、パシンヤ枢機卿、デ・パオリス枢機卿が選ばれた。

ソダノ主席枢機卿が、ベネズエラのチャベス大統領の死去を受け枢機卿団が同国政府に宛てた弔電の草稿を読み上げた。

国家元首が亡くなった際、教皇の名で電報を送る慣習があるが、空位期間においては、教会統治の責任者としての枢機卿団がメッセージを送ることになる。

この朝、議場では枢機卿らによる意見発表が続いたが、まず、教皇庁の財政部門の責任者を務める3人、ヴェルサルディ枢機卿(聖座財務部)、カルカーニョ枢機卿(聖座財産管理局)、ベルテッロ枢機卿(バチカン市国行政庁)の報告から始まった。

これは使徒憲章「パストール・ボヌス」171条の、カメルレンゴは空位期間に教皇庁の財政について報告・情報をもたらすように措置しなければならない、という指示に従うもの。

続いて、13人の枢機卿が連日の総会と同様、幅広いテーマで意見を述べた。この日は特にエキュメニズム対話や、貧しい人々に対する教会の支援や役割などにも言及した。

コンクラーベ開始日程をめぐる事項については、一切決定されなかった。

バチカン報道局長ロンバルディ神父によれば、総会には30分以上の休憩時間が設けられ、個々の枢機卿間で中身の濃い意見・情報交換が行なわれている。

また、議場での発言者は、あらゆる地域・文化を代表するものとなっている。

コンクラーベの開始日については、枢機卿団にとって機が熟したと思われる段階で、主席枢機卿がその日取りを話し合うよう提案することになるだろうと、ロンバルディ師は述べた。

前日6日の夕方には、枢機卿団によって聖ペトロ大聖堂で祈りの集いが行われた。









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