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2013-02-28 18:50:12
教皇、カステルガンドルフォで挨拶「祈りと内的な力をもって教会と人類のために働く」
教皇ベネディクト16世は、教皇在位最後の日、28日夕方、バチカンからローマ郊外カステルガンドルフォの離宮に到着された。
アルバーノ湖畔の高台の小さな町、カステルガンドルフォには、教皇を迎えるためにおよそ1万人が詰めかけた。
離宮前の広場で祈りながら教皇の到着を熱心に待つ信者たちは、ヘリコプターの到着に大きな歓声を上げた。
離宮で教皇は、バチカン市国行政庁官ベルテッロ枢機卿やアルバーノ司教、現地の市長や小教区の主任司祭らに迎えられた。
教皇は広場に面した宮殿の窓に姿を表され、信者たちの歓迎と祈りに心からの感謝を表しながら、次のように述べられた。
「ありがとう!
心から感謝します。
信頼なる友の皆さん、自然の美しさと、皆さんの愛情に囲まれてわたしはとても幸せに思います。皆さんの友情、愛情は、わたしを元気付けてくれます。
ご存知のとおり、今回のわたしの到着は、これまでとは違った意味を持つものです。わたしは午後8時まではカトリック教会の教皇ですが、それ以降はもうそうではありません。
わたしは、この地上の巡礼の最後の段階を始めようとしている、ひとりの巡礼者にすぎません。しかし、まだ、わたしの心、愛、祈り、考察、すべての内的な力をもって、共通善と、教会、人類のために働きたいと思います。
わたしは皆さんの愛情に大変支えられていると感じています。教会と世界の善のために、主と共に前進していきましょう。ありがとう。
これから、心を込めて、皆さんに祝福をおくります。」
こうして、ベネディクト16世は信者たちに祝福を与えられた。
この出会いから数時間後の午後8時、カステルガンドルフォの離宮の扉は閉じられ、離宮における教皇滞在時の象徴であるスイス衛兵らはその任務を終えた。
この時、ベネディクト16世はカステルガンドルフォの離宮内において、教皇職を正式に退位され、使徒座は空位期間に入った。
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