2013-02-14 19:13:28

「祈りを通していつも共に」教皇、ローマ教区の司祭たちに


教皇ベネディクト16世は、14日、ローマ教区の主任司祭たちとお会いになった。

ローマ司教である教皇と、ローマの各教会で司牧を受け持つ司祭たちとの出会いは、復活祭前の四旬節恒例の行事だが、今回のこの集いは教皇の退位を前に特別な意味を持つものとなった。

パウロ6世ホールには、ローマ教区の教皇代理司教アゴスティーノ・ヴァッリーニ枢機卿と共に、同教区の主任司祭たちが一堂に会した。

教皇は参加者らの感動のこもった大きな拍手で迎えられた。ヴァッリーニ枢機卿が皆を代表して、教皇がローマ教区に与えた模範と、教皇が示した司祭生活に対する高い意識に感謝を述べた。

教皇は司祭たちへの講話で、昨年開幕から50年を迎えた第2バチカン公会議を、公会議に参加されたご自分の体験を踏まえて、非常に豊かな視点をもって振り返られた。

司祭たちは教皇の語る率直で貴重な言葉、助言、励ましの一つ一つに、うなずきながら真摯に耳を傾けていた。

教皇は、公会議参加者たちの喜びと熱気、会議の驚くべき豊かさ、教会の新しい時代を作る、新しい聖霊降臨のような希望に満ちた精神を回想。公会議の作業、公会議が目指したものを、典礼などを例にとって説明された。

第2バチカン公会議に対するその後の凡庸な解釈を残念なこととして見つめられた教皇は、この公会議がメディアによって政治闘争や、教会内の派閥闘争などと無用に結び付けられ、司教や信徒の権力などに偏向した考えが、教会そのものの中心性を失わせようとしたと述べられた。

「第2バチカン公会議から50年たった今、想像上の公会議が壊れ、本当の公会議がそのすべての精神をもって現れてきたような気がします」と教皇は話し、「真の公会議が聖霊の力と共に実現され、教会が刷新されるよう働くのが、わたしたちの課題です」と、司祭たちを力強く励まされた。

「わたしがこれから引退しても、祈りの中でわたしはいつも皆さんと一緒です。たとえ、わたしが世界から隠れた身となっても、皆さんもわたしの近くにいてくださることでしょう。」

「主がわたしたちを助けてくださいますように。わたしは祈りの中で共にいます。『主は勝利される』この確信の中に一緒に歩んで行きましょう。ありがとう。」

このように教皇はご自分の教区の司祭たちに挨拶をおくられた。








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