2013-01-15 18:13:16

教皇による幼児の洗礼式、システィーナ礼拝堂で


典礼暦で主の洗礼を祝った13日、教皇ベネディクト16世はシスティーナ礼拝堂で幼児の洗礼式をとり行われた。

ミケランジェロの「天地創造」や「最後の審判」をはじめとするルネッサンスの巨匠たちの作品に囲まれたこの洗礼式では、両親や代父母の腕に抱かれて鳴いたり、眠ったりする20人の赤ちゃんたちの微笑ましい光景が見られた。

教皇はミサの説教で、イエスがヨルダン川でヨハネから洗礼を受けたエピソード(ルカ福音書3,15-16、21-22)を観想。

罪を持たず、回心の必要のないイエスが、罪人たちの間に混じって悔い改めの行為としての洗礼を受けたことの意味を考えられた。

教皇は、イエスが罪人の側に身を置かれたのは、罪人たちのことを思い、神が彼らのそばにおられることを表すためであり、イエスはこうして、容易に回心できないわたしたち、エゴイズムを捨て、罪から離れ、自分の人生を受け入れることの困難さを抱えるわたしたちと共にいてくださると話された。

この日洗礼を受ける子どもたちは、洗礼によって何を得るのかと両親らに改めて問われた教皇は、洗礼を受ける者はイエスと深く永遠に結びつき、イエスの死と復活の神秘に参与し、新しいいのちを受けると強調。

そして、洗礼によって神の子となったわたしたちは、イエスと御父の関係のように、神に向かって完全な信頼を込めて「アッバ、父よ」と呼びかけることができるようになると説かれた。

また、洗礼によってわたしたちは唯一の教会の体の一部となり、聖性への召命を生き、イエスの復活によって得た永遠のいのちを受け継ぐことができると話された。

教皇は両親たちに、生活の中で信仰を証しし、キリスト者であること、教会の一員であることの喜びを子どもたちに伝えるよう、また代父母には、両親たちの教育を支えると共に、キリスト教的愛徳の模範を実践するよう願われた。








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