2012-12-17 17:57:42

教皇、降誕祭を前にローマの小教区を訪問


教皇ベネディクト16世は、16日、ローマ市内の聖パトリツィオ教会を司牧訪問された。

聖パトリツィオ教会があるコッレ・プレネスティーノ地区は、1960年代、ローマ郊外に徐々に広がっていった住宅街の一つ。同教会に所属する信者はおよそ7千5百人。公共施設があまりない同地区で、この小教区は人々の心のよりどころであり、教会付属の小さなサッカー場は、地区の唯一の運動場として子どもたちの貴重な遊び場となっている。

この朝、同教会を訪問された教皇は、子どもたちをはじめ、信者たちの盛大な歓迎を受けられた。

降誕祭を間近に控えた待降節第3主日、伝統的に「喜びの主日」と呼ばれるこの日のミサで、教皇は主から受け取った喜びと幸福を自分だけのものとすることなく、具体的な方法で広く伝えていかなければならないと述べられた。

教皇は「神の賜物を利己的に受け取る人は、真の喜びを見つけることはできません。それに対して、神からの賜物を、神を感謝のうちに愛し、神の愛を他の人々にも伝える機会とする人は、喜びで満たされます」と強調。

同時にキリスト者として言動一致した生き方をするよう信者を招かれた教皇は、主に従うことでますます主と一致し、試練や弱さの中にも心に神の愛と真の平和を感じることができるようになるとも説かれた。

教皇はこの郊外の小教区の活発さを喜ばれ、ここに属するすべての人がそれぞれの特徴を活かしながら補い合い、孤独や困難に置かれた人々を受け入れる開かれた教会を築いていって欲しいと、信者たちの新たな福音宣教を励まされた。








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