2012-12-05 18:59:26

12月5日一般謁見、コンゴのための教皇アッピール
「神は常に私たちと共に」


あいにくの悪天候に見舞われたこの日のローマ、教皇一般謁見会場のパウロ6世謁見ホールは、朝早くから世界中の国々から集まってきた巡礼者たちで一杯になった。教皇の来場を待つ間、各国巡礼団はそれぞれの国の特徴豊かな方法で、教皇に出会い、その言葉に耳を傾け、祝福を受ける喜びを精一杯表現していた。
定刻どおり教皇は人々の歓呼ににこやかに答えながら謁見会場に姿を現し、この日の一般謁見は開始された。

初めに各国語による聖書朗読が行われ、教皇のカテケシス(教会の教えの解説)が始まった。教皇はこの講話を先ずイタリア語でされ、その後その同じ内容の要約をフランス語、英語、スペイン語、ドイツ語、ポーランド語など主要ヨーロッパ語で繰り返された。
一般謁見最後に教皇はアフリカ大陸のコンゴ民主共和国の現状救済のため平和の実現のためのアッピールをされた。

教皇はコンゴのためのアッピールの前に、パウロ6世ホールに集まった巡礼者たちに向けてのカテケシスの中で、神が全ての人々に対して持っておられる愛のご計画について話された。教皇はこの愛のご計画はキリストによって完全に私たちに示された。そしてこれは私たちの生活を完全に変えてしまうほどに力あるものであることをも強調された。したがって教皇は信者一人ひとりに、特にこの待降節の間、神の愛のご計画を日常生活の中で実行に移す努力するよう勧められた。

“   「待降節は多くの困難の最中にあっても、神がいつも私たちと共におられるという事実の確認をもう一度しっかりとするよう私たち一人ひとりを招いています」と教皇は語られ、そして、神はその愛のご計画を完成されるためにこそ私たちと同じ人間となりこの世に来られたのだと続けられた。さらに、人は誰も偶然にこの世に生まれ出てきたわけではなく、すべて神の永遠の愛のご計画にそって存在しているのである。特に主の降誕を待ち準備する期間であるこの待降節の間、この神の愛 のご計画がもう隠されているものではなくキリストのそのものの中にまたその行いの中に明らかに表されていることに注意を向けようと教皇は巡礼者たちを励まされた。最後に全員で「主の祈り」をラテン語で歌い教皇祝福をもって一般謁見は終了した。

謁見の終わりに、教皇はコンゴ民主共和国のキブ地方での紛争に対話と和解による解決を呼びかけられ、多くの難民たちのために救済の手を差し伸べるよう国際社会に訴えられた。

「コンゴ民主共和国から数ヶ月にわたる武力闘争や暴力行為による惨事のニュースが絶えず届いています。多くの人々が生活必需品にも事欠く悲惨な状況に追い込まれ 安全な場所を求めて故郷を離れざるを得ない状況に追い込まれています。今また私は対話と和解のためのこのアッピールを繰り返します。国際共同体にお願いします。困難に瀕しているこの国民のために必要な援助をいち早く実行してください」。








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