2012-11-26 19:12:07

王であるキリスト:教皇、新枢機卿らとミサ


25日、「王であるキリスト」の大祝日をもって、今年の典礼暦年は最後の日曜日を迎えた。

教皇ベネディクト16世は、前日の公開枢機卿会議において叙任した6人の新枢機卿らと、バチカンの聖ペトロ大聖堂でミサを共同司式された。

ミサの説教で教皇は、この大祝日は、わたしたちがキリストの愛に惹かれているのか、それとも世の権力に惹かれているのかによって、イエスがわたしたちの人生の本当の王であるかどうかを理解する日であると述べられた。

イエスは地上において謙遜と十字架の道を選んだが、人々は不正義を力をもって解決する別のタイプのメシアを待っていたと教皇は話し、弟子たちさえもイエスと生活を共にし、その言葉を聞いたにも関わらず、力の介入によって成り立つ政治的な王国を考えていたことを指摘。

それを表す例として、ペトロはゲツセマネで剣を抜き戦い始めたが、イエスはそれを止め、武器によって防御されるより、自分を与える愛をもって、御父の御旨を最後まで成し遂げることを望んだと述べつつ、教皇は「神の王国は地上のそれとは完全に異なる」と説かれた。

「イエスはその犠牲によって、神との深い絆を得るための道をわたしたちに開き、イエスにおいて、わたしたちは真の神の子となり、神の国に参与することになった」と教皇は話し、それゆえにイエスの弟子になるとは、世の権力に魅惑されず、むしろ世に真理の光と神の愛をもたらす者となることであると強調された。

教皇はこの「王であるキリスト」の大祝日に、神の王国に向けて常に回心するよう皆を招かれると共に、6人の新しい枢機卿に、愛と献身をもって神の御国とその真理を精一杯証しするよう励ましを与えられた。








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