2012-11-23 19:05:08

教皇「船舶・漁業関係者に寄添った司牧を」


教皇ベネディクト16世は、23日、船員司牧にたずさわる人々との出会いを持たれた。

教皇庁移住・移動者司牧評議会(議長:アントニオ・マリア・ヴェイヨ枢機卿)は、今月19日より第23回船員司牧世界会議をバチカンで開催していた。

30年ぶりにローマを会場に開かれた今回の会議は、1922年、教皇ピオ11世が船員司牧をめぐる最初の教令に署名して以来90年を記念するもの。

このたびの会議のテーマは、先月行われた「新しい福音宣教をめぐるシノドス」、そして現在進行中の「信仰年」を受けて、船員司牧における「新しい福音宣教」を考えるものとなった。

教皇は会議参加者への挨拶で、船舶関係者や漁業従事者らが直面する様々な試練に寄添い、人間に対する総合的な視点をもって、船員司牧の世界に新たな一歩を踏み出さなくてはならないと強調。教会共同体の一員であり、船上で深い魂の郷愁を抱いている人々の心に積極的に応えて欲しいと、司牧者らを励まされた。

また、気候変動や漁業資源の枯渇で現在困難な状況を生き、未来を脅かされている漁業関係者とその家族らに思いを向けられた教皇は、尊厳ある労働環境を求め、家庭の大切さを守り、環境保護に取り組むこれらの人々と教会はいつも共にいると約束された。








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