2012-10-17 18:48:52

「信仰年」の新しいカテケーシスを開始、教皇一般謁見


教皇ベネディクト16世は、バチカンで17日、水曜恒例の一般謁見を行われた。

すがすがしい秋晴れに恵まれたこの日、謁見会場となった聖ペトロ広場には、世界各国からおよそ4万人が訪れた。

謁見中のカテケーシス(教会の教えの解説)で、教皇はこれまで続けてこられた「キリスト教の祈り」についての考察を一時中断され、先日幕開けした「信仰年」に即した新しいシリーズを1年にわたり展開する旨を述べられた。

教皇は、今年迎えた第2バチカン公会議開会50周年を、 神に立ち返り、信仰を深め、それを勇気を持って生きるための重要な機会として提示。

キリストとの出会いはわたしたちの人間関係を新たにし、愛の論理のうちにそれをより大きい連帯と兄弟愛へと導くものであり、信仰は感情・心・知性・意志・肉体的存在など、自分自身の全存在、人生全体に影響を及ぼすものであると強調された。

そして、この「信仰年」のカテケーシスが信仰の喜びを強め、再発見させ、また信仰が実生活とかけ離れた異質なものでないことを理解させる助けとなるよう期待された。

では、信者たちが信仰のエッセンスをどこに見つけることができるかという問いに、教皇は「信仰宣言」の重要性を示され、「信仰宣言」が今日においても知られ、理解され、祈られることが必要と述べられた。

世俗主義・虚無主義・相対主義などが広がる現代、人々ははっきりとした理想や固い希望を抱けず、その状況は社会や家庭、若者たちに不安定さを与えるのみならず、教会の信者にも影響を及ぼす恐れがあると教皇は懸念された。

信者ですら、時にカトリック信仰の中心や、信仰宣言の内容について知らないことがあると述べた教皇は、わたしたちはイエス・キリストの神に立ち返り、その福音のメッセージを再発見しなければならないと呼びかけられた。








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