2012-10-15 18:48:53

「貧しい人たちとの連帯によって恵みの論理に入る」教皇、日曜の集い


教皇ベネディクト16世は、バチカンで14日、日曜正午の祈りを信者と共に唱えられた。

集いの説教で教皇は、この日のミサで朗読されたマルコ福音書の一節(10,17-30)を取り上げられた。

この箇所では、ある人がイエスに走りより、「永遠の命を受け継ぐにはどうしたらよいか」と問う。イエスが忠実に守るべき神の掟を挙げると、そういうことは子どもの時から守ってきたと言う。イエスは彼を慈しんで見つめ、彼に欠けたこととして「持ち物を売り払い、貧しい人々に施すように」と言い、「それから、わたしに従いなさい」と答えたが、財産をたくさん持っていたこの人は、悲しみながら立ち去った。

教皇は、このエピソードで、イエスは「財産のある者が神の国に入ることは難しい」としながらも、多くの財産を持っている人が、神によって心を動かされ、貧しい人との連帯と分かち合いに駆り立てられることで「恵みの論理」に入ることは可能であることを教えていると話された。

教会の歴史は、恵まれた人々が自分の財産を福音的に用いながら聖性に達した人々の例が多く見られると教皇は指摘しつつ、満ち満ちる命に入るために、わたしたちがイエスの招きを喜びをもって受け入れることができるようにと祈られた。

教皇は、前日プラハでフレデリック・バッハシュタインと13人のフランシスコ会士の列福式がとり行われたことを紹介。1611年、キリストのために殉教したこれらの人々が「信仰年」に入って初めての新福者となったことは、キリストを信じるとは、キリストと共にキリストのために苦しむ覚悟があることをわたしたちに思い出させると話された。








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