2012-10-10 18:47:17

第2バチカン公会議の教えを今、再び学ぼう、教皇一般謁見


教皇ベネディクト16世は、バチカンで10日、水曜恒例の一般謁見を行われた。

翌11日に第2バチカン公会議開幕からちょうど50周年を迎えると共に、これを記念した「信仰年」がスタートする。

教皇は謁見中の講話で、第2バチカン公会議の意義と教会に与えた大きな恵みを改めて振り返られた。

第2バチカン公会議の公文書は今日においても、大海の嵐や波の中を行く教会という船を確かに目的に導く羅針盤であると教皇は強調。

教会の2千年の歴史の中で、以前に行われてきた公会議は教義問題を解決するものであったのに対し、第2バチカン公会議が行われた20世紀には正すべき信仰の誤りは特別に存在せず、その会議は信仰と世界の間に距離が広がる中、新しい効果的な方法で両者の対話を取り戻すことにあったと説明された。

同公会議を召集した福者ヨハネ23世は、教会が信仰とその真理を深く真剣に考察し、これを通して教会と現代社会の関係を新しく浮かび上がらせることを望まれたが、それは教会が現代の思想に順応することではなく、神から遠ざかる今日の世界に福音の偉大さをそのままに伝える必要を願うものであったと教皇は話された。

また教皇は、同公会議を引き継いだパウロ6世が1965年に述べた、今日の人々が「天上の王国ではなく、地上の王国に専念し」、わたしたちの時代は「神を忘れることがあたりまえになっている」という言葉を思い起こしながら、神を忘れ、その言葉に耳を傾けない同じ今日の状況を見つめられた。

教皇は、第2バチカン公会議の単純で深い教え、すなわちキリスト教の本質が三位一体の愛である神への信仰と、キリストとの個人的かつ共同体的な出会いに基づいているということを改めて学ばなければならないと述べられた。

教会の福音宣教を導く基本的な羅針盤として、第2バチカン公会議の公文書の中から、「典礼憲章」「教会憲章」「神の啓示に関する教義憲章」「現代世界憲章」の4つを挙げられた教皇は、公会議の遺産がキリスト者に信仰の素晴らしさを再発見させる助けとなるようにと祈られた。








All the contents on this site are copyrighted ©.