2012-10-01 18:29:59

教皇、コンゴ民主共和国に平和への対話アピール


教皇ベネディクト16世は、カステルガンドルフォで30日、日曜正午の祈りを信者と共に唱えられた。

この席で教皇は、コンゴ民主共和国で続く紛争が、現在も暴力や苦しみ、多くの困難を生んでいる状況に目を向けられ、国連も注視する同国の現状に憂慮を表明。女性や子どもたちをはじめとする難民に精神的一致を示された。教皇は正義に基づいた平和構築と安定した共存のために対話を模索し、無実の人々が守られるようにと祈られた。

教皇は祈りに先立つ説教で、この日のミサで朗読されたマルコ福音書の一節(9,38-43,45, 47-48)を観想された。

この箇所では、イエスの弟子でない者がイエスの名を使って悪霊を追い出しているのを見て、それをやめさせようとしたと、ヨハネが報告する。しかし、イエスはそれを「やめさせてはならない」と言ったばかりか、彼ら弟子たち以外の者を通しても神は良い業や奇跡を行なわれ、キリストの弟子に一杯の水を飲ませるという行為さえも、神の御国のためへの協力となると教えた。

教皇はこのエピソードから、教会のメンバーは、共同体以外の人がキリストの名によって良い業を、高潔な意図のもとに尊重をもって行なう時、妬んだりせず、それを喜ぶべきであると話された。

また、教会の内部においても、教会を構成する様々な人々によって行われる良い業を互いに深い一致の精神のうちに評価し、教会と世界に対する神の限りない「発想」を賛美しなければならないと説かれた。

さらに、ミサ中の第2朗読、「使徒ヤコブの手紙」(5,1-6)で、ヤコブが不正直に富んでいる人々を諌めていることにも教皇は言及。

そして、わたしたちがすべての良き行為を喜び、天上の富を求めながら地上の富を賢明に使うことができるようにと祈られた。








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