2012-09-27 16:11:27

「典礼:神との出会い、祈りの場所」教皇一般謁見


教皇ベネディクト16世は、バチカンで26日、水曜恒例の一般謁見を行われた。

夏の間、強い日差しを避けてパウロ6世ホールで行なわれていた一般謁見も、過ごしやすい気候の訪れと共に、この日は久しぶりに聖ペトロ広場での開催となった。

謁見中のカテケーシス(教会の教えの解説)で、キリスト教的祈りをテーマとして継続されている教皇は、今回は、神と信者の特別な出会いの場である典礼に目を向けられた。

教皇のカテケーシスの要約は以下の通り。

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親愛なる兄弟姉妹の皆さん

祈りとは何かをこれまで聖書の教えの中に見てきましたが、ここでは祈りのもう一つ貴重な源泉、典礼について考えてみましょう。

典礼という言葉は、ギリシャ語では本来「人民による人民のための行為」を表します。ここでは、人民とは「神の新しい民」を意味します。

この神の民はキリストによるものであり、自分自身で存在するものではありません。また、それは血縁や、地域、国によるものではなく、キリストの過ぎ越しの神秘による民なのです。

典礼はまた「神の行為」でもあります。第2バチカン公会議が教えるように、典礼によって、私たちの贖い主、最高の司祭であるキリストは、教会において、教会と共に、教会を通して、私たちの救いのために働き続けておられます。

これこそ典礼の偉大な素晴らしさです。典礼において、わたしたちがキリストの行為に参与する時、神ご自身が働かれるのです。

第2バチカン公会議の作業は、典礼についての討論から始められました。神を第一に据えることを典礼はわたしたちに思い出させるという意味で、それは理にかなったことでした。

典礼は根本的に御父に向かい、御父の救いの愛は、その御子の死と復活において頂点を迎えます。

典礼において、わたしたちは「心を天に上げ」、自分自身を神の御言葉に開きます。わたしたちは祈りにおいて兄弟たちと一致し、わたしたちの中に湧き上がるその祈りは、御子を通し、聖霊において、御父に向かっていくのです。








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