2012-09-14 14:23:36

教皇、レバノン到着、ベイルート空港で歓迎式「平和の巡礼者、神と人の友として」


レバノンへの3日間の司牧訪問に出発された教皇ベネディクト16世は、現地時間14日午後、ベイルート国際空港に到着された。

空港にはミッシェル・スレイマン大統領はじめ同国の政府要人および教会関係者らが教皇を出迎えた。

教皇は空港での歓迎式に臨まれ、レバノン訪問の喜びを述べられた。

同国の大統領とカトリック司教団双方の招待を受けたこの訪問は、レバノンと教皇庁の常なる友好関係を表すものと教皇は話し、この関係がさらに強められることを希望された。

教皇はこの訪問の重要な目的として、「中東のためのシノドス後の使徒的勧告」への署名とその公布があることを紹介。中東と全世界に向けられたこの使徒的勧告が、教会の今後の歩みの指針となるよう期待された。

また、正教会関係者をはじめ、レバノンの諸宗教代表者らに教皇は心からの挨拶を述べつつ、互いの尊重のうちに協力と調和を求める努力に感謝を表された。

教皇は、レバノン社会全体の安定した共存のために、キリスト者間の兄弟的交わりと、諸宗教間の対話が不可欠であることを強調。

すべての人類が兄弟であることを望まれる神に根差した眼差しと態度があってこそ、「共に生きること」が可能になると話しながら、よく知られたレバノン社会の均衡がすべての国民の善意によってひとつの現実として示され続け、それが中東全体そして世界にとってのモデルとなっていくよう、励ましをおくられた。

教皇はこの訪問における、レバノンと中東地域への「平和の巡礼者」「神と人々の友」としてのご自分の立場を明示。「あなたがたにわたしの平和を与える」(ヨハネ14,27)というキリストの言葉をすべての人々に伝えると共に、皆に神の祝福を祈られた。









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