単国璽枢機卿逝去、高雄名誉司教

高雄教区の名誉司教である単国璽枢機卿が、22日、入院先の台湾の病院で逝去した。88歳であった。

単国璽枢機卿は、1923年、中国・河南省濮陽県に生まれた。1946年、北京でイエズス会に入会。1955年、フィリピンで司祭叙階。1959年から1961年ローマの教皇庁立グレゴリアン大学で霊性神学を修め、1963年、ベトナムで最終誓願。

1963年から1970年まで台湾でイエズス会員の養成と学校教育に責任ある役割を果たした。

1976年、台北の司教代理。1979年、花蓮司教に任命され、翌年、司教叙階。1991年、高雄司教（2006年、教区長から引退）。1998年、枢機卿に任命された。

単枢機卿は、台湾の司牧に尽くし、福音宣教を活性化させ、司祭・信徒の育成、社会福祉、中国の教会内の和解、諸宗教対話に奉仕した。

教皇ベネディクト16世は、弔電の中で単国璽枢機卿を深く悼み、台湾の教会関係者と一致し、冥福を心から祈られた。

単国璽枢機卿の帰天によって、現在の全枢機卿数は207人、そのうち教皇選挙の投票権を持つ80歳未満の枢機卿は118人、投票権を持たない80歳以上の枢機卿は89人となった。