2012-08-22 18:49:16

天の元后聖マリアを観想、教皇一般謁見


教皇ベネディクト16世は、滞在先のカステルガンドルフォで22日、水曜恒例の一般謁見を行われた。

会場となった離宮の中庭には、世界各国の巡礼者が集い、日本の福島から参加した学生たちの姿も見られた。

謁見中のカテケーシスで、教皇は典礼暦でこの日記念された「天の元后聖マリア」について解説しながら、聖母への崇敬を信者の霊的生活の重要な要素として示された。

「天の元后聖マリア」が、典礼暦に加えられたのは、教皇ピオ12世が開催した1954年の「聖母年」のこと。当初5月31日であった「天の元后」の日は、第2バチカン公会議以後、「聖母の被昇天(8月15日)」から8日後の8月22日に定められた。

マリアが元后と呼ばれるゆえんは、地上の歩みにおいても、天における栄光においても、御子イエスと唯一の方法で結ばれているため、と教皇は説明。マリアは、「王の中の王」である主の母として、わたしたちの命、救い、希望であるイエスを指し示していると述べられた。

では、マリアはどのような女王なのか、教皇は、これに答えるには御子イエスを知る必要があると指摘。

キリストの、天地と歴史の王としての権威は、謙遜と奉仕と愛から成り、地上の王権とはまったく相容れないものと教皇は述べながら、最後の晩餐で弟子たちの足を洗ったエピソードに表される、王でありながらしもべの中のしもべであるイエスの姿を見つめるよう招かれた。

教皇は、マリアは神と人類への奉仕における女王、人類の救いの計画に参与するために神への奉献を生きる、愛の元后であると強調。わたしたちを母として見守るマリアに、苦しみや悲しみなど、人生の様々な状況を託し、その取次ぎを祈るようにと勧められた。








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