2012-08-09 18:04:45

長崎原爆忌:チェラータ大司教、平和のためのキリスト者の使命強調


9日、長崎は67回目の原爆忌を迎えた。長崎大司教区の司教座聖堂・浦上教会では、同日夜、平和祈願ミサが捧げられた。

ミサに先立ち、平和公園からカテドラルまで、原爆による破壊で頭部だけが残った「被爆マリア像」と共に、たいまつ行列が行われた。

長崎を訪問した教皇庁諸宗教対話評議会・前局長ルイジ・チェラータ大司教は、このミサを共同司式し、式の冒頭で挨拶を行なった。

多くの死者を出し、苦しみと破壊をもたらした67年前の原爆の悲劇を深く心に留めたチェラータ大司教は、「あの恐るべき出来事の犠牲者たちのための祈りは、おのずから平和のための祈りとなります」と述べた。

「平和への願いはすべての人を一つにします」「この悲劇を繰り返さないために、国々の間の平和を築くためには、真理と正義、自由に従って、国際法に基づく努力を続けなければなりません」「わたしたちは平和を促進し、愛の力をもって働かねばなりません」と、大司教は世界の国々と、また善意の人々、一人ひとりに平和への努力をアピール。

「すべての人々への愛と、神に対する忠実を示してくれた長崎の聖なる殉教者たちの証しは、新たな信仰の光のもとに、原爆の多くの犠牲者たちを見つめるよう招いています」とも話した。

「十字架の上からイエスはその復活の光をもって、わたしたちを大きな愛の使命に招きます。どこにおいても平和が実現し、真の生命が花開くことができるよう、祈り、働くようにと招くのです」と大司教は説き、キリスト者の平和のために働く使命を強調した。








All the contents on this site are copyrighted ©.