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2012-08-07 17:27:26
アヴィラの聖テレサのカルメル会改革450周年に教皇メッセージ
教皇ベネディクト16世は、アヴィラの聖テレサによるスペインのサン・ホセ修道院創立およびカルメル会改革450周年を機会に、アヴィラ教区のヘスス・ガルシア・ブリッリョ司教にメッセージをおくられた。
教皇のメッセージは以下のとおり。
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聖テレサのカルメル会改革450周年を迎えるにあたり、聖テレサの霊性の中に、キリストが人間の生活を刷新させるという事実を知るための確かな道を見出した人々や、アヴィラ教区、跣足カルメル会、およびスペインの教会の喜びにわたしは一致します。
聖テレサは、他の聖人たちのように、主がすべてにおいてご自分の計画を実現することを謙遜をもって受け入れました。
キリストによって導かれるのは、ただ深い祈りの生活をしている者たちにのみ、可能なことです。カルメル会の改革は、祈りから生まれ、祈りに向かっていました。祈りとは、神が私たちを愛していると知って、しばしば神とただ二人で友情を深めることです。
聖テレサは、主との親密な出会いに至る生活のスタイルを広めることを望みました。霊的なレベルが低くなっていた時代にあって、聖テレサは疲れを知らず、衰えることのない熱意を込めて、キリストの福音を述べ続けました。
聖テレサの生き方は、今日にあっても実に現実的です。なぜなら、キリスト者たちが深い個人的な祈りによって、その心を刷新するのが急務とされるこの時代、聖テレサの霊性は特に必要とされます。
あらゆる刷新は、個人的であれ、共同体的であれ、それはすべてキリストにより似た者、近い者となることによって、初めて実現されます。ここから、兄弟愛と寛大な奉仕精神に満ち、本当に生き生きとした、一致したキリスト共同体が生まれるのです。
家庭がますますキリストの福音に根差したものとなるように、そして召し出しのために祈る必要があります。
絶えざる祈りが、奉献生活の美しさを理解させ、多くの召し出しを促進しますように。奉献生活は、活動にあっても、観想にあっても、恵みの川のような教会の宝なのです。
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