2012-07-17 18:16:57

教皇、フラスカーティでミサ「弟子たちの派遣にイエスの愛を見る」


教皇ベネディクト16世は、15日午前、ローマ郊外フラスカーティを司牧訪問された。

フラスカーティは、教皇が先週9日に訪れたネミと同様、カステルガンドルフォの離宮から近距離に位置する、丘陵上の町。

教皇がフラスカーティを訪れるのは、1980年のヨハネ・パウロ2世の訪問以来、32年ぶりとあり、市民たちは司教座大聖堂に向かうベネディクト16世を熱心に歓迎した。

司教座大聖堂の内部と外の広場を会場にとりおこなわれた教皇ミサには、8千人の信者が参加。

ミサ中、教皇はイエスによって派遣された使徒たちがおびた使命を中心に説教を行われた。

イエスが幾人かの弟子たちを直接に宣教のために召し出されたことは、イエスの人間に対する愛を証明するものと教皇は述べ、他の人々の助けをさげすまず、むしろご自分の業を手伝ってもらうために、弟子たちの弱さや限界を認めつつ、彼らに派遣された者としての尊厳をお与えになったイエスの愛を知るよう招かれた。

教皇はまた、イエスが弟子たちを派遣するにあたり、豊かさや快適さから離れ、拒絶や迫害をも恐れない覚悟を要求している点に注目された。

使徒たちはこの宣教でイエスの名のもとに話し、人々の間での成功を気にすることがあってはならなかったが、これは今日の教会にも言えることと教皇は指摘。教会は人が言ってもらいたいと思っていることを説くのではなく、真理と正義を説くのであると強調された。

教皇はフラスカーティ教区の司牧者と信者たちに、信仰を育てることの大切さを明示。特に今年開幕から50年を記念する第2バチカン公会議の公文書を熱心に読むことで、そこから若い世代をはじめ信者たちの精神的育成に対する豊かな勧めを汲み取ると共に、「カトリック教会のカテキズム」の再読を通して、キリスト者であることの喜びを改めて感じて欲しいと話された。

フラスカーティでのミサの後、教皇はカステルガンドルフォに戻られた。








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