2012-06-22 18:17:43

教皇、シリアの人々に精神的一致表明


教皇ベネディクト16世は、バチカンで21日、東方教会援助事業の関係者とお会いになった。

東方教会援助事業会議(ROACO)は、教皇庁東方教会省の管轄下にあり、東方典礼カトリック教会に対する各国の様々な支援事業組織を一つにまとめた委員会である。

このたび定例会議のためにローマに集った関係者に挨拶をおくられた教皇は、ROACOの日頃の活動に感謝を述べると共に、東方教会を取り巻く現在の世界・地域情勢に注意を向けられた。

今日の複雑な経済・社会の問題の世界的な拡大が、中東地域にも重い影響を与え、現地のカトリック教会や他のキリスト教教会、諸宗教の分野にも不安定をもたらしていると教皇は指摘。こうした状況が人民間の対話や平和、共存を困難にし、人権、特に宗教の自由の権利の尊重を脅かしていると、憂慮を示された。

この機会に教皇は、現在大きな苦しみの中にいるシリアの人々、特に無実の子どもたちや弱い人々に精神的一致を表明された。そして、当事者らが死と苦しみを招くだけの流血の暴力を直ちに止め、和解と平和のための取り組みを取り戻すよう祈られた。

教皇はROACO関係者に、これからも東方教会への支援を通して、宣教という教会のアイデンティーと、愛である神を証しして欲しいと励ましをおくられた。








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