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2012-06-18 19:04:03
教皇、ダブリンの国際聖体大会閉会ミサにビデオメッセージ、次大会はフィリピンで
アイルランドで開かれていた第50回国際聖体大会は、17日(日)、閉会ミサをもって終了した。
ダブリンのクロークパークに集った閉会ミサの参加者らに、教皇ベネディクト16世はビデオメッセージをおくられた。
「聖体:キリストとの一致、わたしたち同士の一致」という同大会のテーマは、主との一致と、キリストの神秘体に属するすべての人々の一致という教会の神秘を観想させるものであると、教皇は述べられた。
教皇は、この大会が第二バチカン公会議開幕50年を記念して企画された「信仰の年」の開催を目前に行われたことの意義を指摘。同公会議による典礼改革は、人々をより聖体祭儀に近づけるという目的を持ったものであり、その成果は実際非常に大きなものであるが、一方で、典礼の見直しが外面的なレベルに留まり、主との出会いという神秘が深く理解されていない状況がしばしば見られることにも言及された。
今聖体大会の開催地となったアイルランドの信仰の豊かな伝統と遺産を思い起こした教皇は、同国の教会の偉大な歴史の中で、聖職者による未成年虐待という出来事が明るみに出たことに深い遺憾の意を表された。これらの人々が聖体に日常的に近づきながらも、なぜこのような恐ろしい罪を犯したのかと教皇は問いながら、彼らはキリストとの喜びある出会いによってもはや育まれず、それは単なる習慣になっていたのかもしれないと述べられた。
第2バチカン公会議はこうした形の、一習慣化したキリスト教の現状を克服し、新たな信仰を見出すことを目的としていたが、聖体大会もその目的は同様であると教皇は強調。この大会を通して、復活の主に深く触れ、キリストとの一致、教会との一致を自分の体験とすることを願われた。
教皇は、次回2016年の国際聖体大会の開催地がフィリピンのセブであることを発表された。
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