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2012-06-14 11:32:56
教皇一般謁見・カテケーシス要約(2012.6.13)
親愛なる兄弟姉妹の皆さん
聖パウロの書簡中の祈りについて考察しながら、今日は聖パウロが語る観想的な祈りの体験に目を向けましょう。
聖パウロは自分の使徒職の正当性を強調するため、祈りにおいて自分がどれほど主キリストの近くにいるかを、数年前に受けた示現と啓示の崇高さを語ることで証明しています(2コリント12,1)。
聖パウロは主が試練として彼に送った「棘(とげ)」について話します(同12,7)。パウロはキリストの力が彼の中で実現するために、自分自身の弱さを喜んで耐え忍ぶ決心をします(同12,10)。
聖パウロはこの神秘的な祈りの体験を通して、神の御国はわたしたちの努力や力ではなく、わたしたちの弱さの中に輝く神の恵みの力によるものと理解したのです(参考同4,7)。
わたしたちは観想的な祈りの中で、強さと弱さの両方を体験します。神の愛の美しさや偉大さと共に、わたしたち自身の弱さや惨めさをも経験するからです。
聖パウロは祈りの中に日々堅忍することの大切さを教えてくれます。たとえ、困難や乾燥状態にあっても、祈りにとどまらなくてはなりません。こうして、神の愛の力は生活をも変容させることをわたしたちは体験するのです。
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