2012-06-06 17:15:53

ケサダ・トルーニョ枢機卿逝去、グアテマラの平和構築に貢献


グアテマラのロドルフォ・イニャシオ・ケサダ・トルーニョ枢機卿が、4日、グアテマラシティの病院で逝去した。80歳だった。

ケサダ・トルーニョ枢機卿は、1932年、グアテマラシティの生まれ。1956年、司祭叙階。1972年、サパカ補佐司教に。同年、司教叙階。典礼司牧への取り組みで知られると共に、エスキプーラスの黒いキリスト像への伝統的な信心を保護・推進。1996年、同巡礼聖堂の450年祭に教皇ヨハネ・パウロ2世の訪問を得ることとなった。1987年~1993年、2002~2006年、グアテマラ司教協議会議長。

グアテマラ内戦後、国内の和解推進委員会の会長を務め、「政治的手段による平和のための基本的合意」(オスロ合意)期間には、「平和プロセスにおける仲介者」となった。

2001年、グアテマラ大司教。2003年、枢機卿に任命された。

教皇ベネディクト16世は、ケサダ・トルーニョ枢機卿の死を深く悼まれ、同国の教会関係者に宛てた弔文の中で「教会に真摯かつ寛大に奉仕し、福音宣教に尽くした」その姿を振り返られた。

母国グアテマラでは逝去したケサダ・トルーニョ枢機卿のために3日間の喪が宣言され、オットー・ペレス大統領は、同枢機卿を内戦終結に貢献した「平和と和解の擁護者」として思い起こした。

同枢機卿の葬儀は、7日、グアテマラシティの大聖堂でとり行われる。

ケサダ・トルーニョ枢機卿の帰天によって、現在の全枢機卿数は209人、そのうち教皇選挙の投票権を持つ80歳未満の枢機卿は122人、投票権を持たない80歳以上の枢機卿は87人となった。








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