2012-05-24 16:35:50

教皇、イタリア司教協議会総会参加者に挨拶


教皇ベネディクト16世は、24日、イタリアの司教団とお会いになった。

イタリア司教評議会(会長:アンジェロ・バニャスコ枢機卿)は、21日から25日にかけてローマで定期総会を開催している。

参加司教らへの挨拶で教皇は、精神・倫理的危機に覆われた現代社会で、人々に神との絆を取り戻させることが必要と強調された。

ヨーロッパ文化の根源をなしてきた豊かなキリスト教的精神遺産が、今日その深い価値を理解されなくなっていることに教皇は憂慮を表明。

ミサやゆるしの秘跡に与る信者が減っていることは、神を求めない現代の欧米社会が方向性を見失っていることの表れでもあると述べられた。

一方で、一部の人々はしばしば混乱した方法で精神的なもの、超自然的なものに渇きを覚えるが、彼らの不安に満ちた心が神の超越性に向かって開くことは無いとも話された。

多くの人々にとって、神は「知られざる大きな存在」、イエスは単なる「過去の偉大な人物」と捉えられるこの時代、わたしたち自身が強い信仰と祈り、神の賜物への気づきと受け入れ、神との個人的な深い経験を持たない限り、人々に新たに福音を告げることはできないと教皇は説かれた。

そのためにも、司教はじめ聖職者は深い祈りに養われ、神の恵みに変容されて、「神の人」となる努力を怠らないよう、また教会のカテキズムをより身につけるため、成人の信者たちの新たな育成に力を入れて欲しいと希望された。








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