2012-05-21 18:11:30

主の昇天:教皇、中国の教会のため祈りを呼びかける、イタリアの地震被災者に連帯


教皇ベネディクト16世は、バチカンで20日、日曜正午の祈りの集いを持たれた。

この日は、多くの国の教会で「主の昇天」が祝われた。

説教で、キリストが死から復活し40日目に天に昇った出来事を観想された教皇は、イエスが天に上ったことは、イエスを世に遣わした御父のもとへの帰還であり、受肉から始まった救いの計画を完成させるものであったと述べられた。

主が天に昇られたことは、キリストの人性においてわたしたち人類が神のもとに連れて行かれたということであり、わたしたちが祈るたび、地は天とつながり、その祈りは神ご自身に聞き届けられると強調された。

この日カトリック教会の「世界広報の日」、テーマ「沈黙とことば、福音化の歩み」が記念されたが(日本では13日に記念)、これに言及した教皇は、沈黙と耳を傾けることはコミュニケーションの本質であり、御言葉とわたしたちの兄弟姉妹との出会いを助けるものと話された。

また、今月24日、キリスト者の助け聖マリアの日を迎えるにあたり、中国の上海に巡礼聖堂を持ち、大きな崇敬を受けている扶助者聖母に、中国の信者たちが謙遜と喜びをもって福音を告げ、教会と教皇への忠実を守り、信仰にふさわしい生活を送ることができるよう、同国の信者と一致して祈ろうと呼びかけられた。

さらに教皇はこの席で、前日南イタリアのブリンディシの学校で起きたテロの犠牲者を悼まれ、負傷した生徒たちとその家族のために祈られた。教皇はこの暴力を無実の人々を犠牲にする野蛮で卑怯な行為と強く非難された。

この朝、北イタリアのエミリア・ロマーニャ州で大きな地震があり、深刻な人的・物的被害を出したが、教皇は被災者の苦しみに精神的一致を示すと共に、犠牲者と負傷者のために祈りを捧げられた。








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