2012-05-18 18:42:04

「一致のもとに新しい福音宣教へ」教皇、米国司教団に


教皇ベネディクト16世は、バチカンで18日、米国の司教グループとお会いになった。

米国司教団は昨年より数回に分けてグループ別にバチカンへの定期訪問を行ってきたが、この日、最終グループとして、米国内の東方典礼の司教たちが教皇宮殿を訪れた。

教皇は米国司教団の定期訪問を締めくくるこの出会いで、教会の一致、移民への支援、司祭・修道者らとの関係の強化を重要テーマとして示された。

様々な典礼が集う米国のカトリック教会は、同国に息づく民族・文化・霊性の豊かさを表すものと教皇は述べられた。

米国の教会は困難をも乗り越えながら、これらの異なる要素を受け入れ取り込み、使徒的信仰のもとにキリストにおける一つの共同体を形作ってきたと、その歴史を振り返られた。

今日、米国における移民政策の改革が注目される中、同国の教会がこの移民現象という問題に常に取り組み、移民への司牧、受け入れ、支援を行ないながら、移民の人権擁護に力を注いできたことに教皇は言及。政治・社会・経済的観点から非常に難しく複雑な移民問題は、なによりもまず人道問題であることを忘れてはならないと強調された。

教皇は、米国の教会が移民の共同体の豊かな信仰の遺産と文化を受け入れつつ、より深い全体的な交わりと一致を実現することで、新しい福音宣教という挑戦に立ち向かう力を得て欲しいと望まれた。

また、司教が司祭とのより強い友情、協力、信頼を築くよう願われると共に、米国の多くの修道者、奉献生活者との関係を強化し、そのカリスマと霊性を教会の中で活かすようにと希望された。

教皇は、第2バチカン公会議開幕50周年を機に今秋開催される「信仰の年」が、米国のカトリック教会を活性化し、その信仰の宝を皆に喜びと感謝をもって再び見出させることができるようにと祈られた。








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