2012-05-08 18:11:59

教皇、スイス衛兵新隊員に励まし「キリストとの友情を深めよう」


教皇ベネディクト16世は、7日、バチカンのスイス衛兵隊の新入隊員に挨拶をおくられた。

1505年、教皇ユリウス2世(在位1503-1513)によって1505年召集され、翌1506年1月22日に結成されて以来、500年以上の歴史を持つバチカンのスイス衛兵隊は、今日も教皇の護衛とバチカンの治安管理にあたっている。

衛兵隊は全110人、スイス国籍のカトリック信者の男性からなる。

6日行われた入隊式では、スイス各地から志願した26人の新隊員が、伝統にのっとり、左手を隊旗にかけると共に、三位一体を象徴する右手の3本の指を高く上げ、一人ずつ厳かで力強い宣誓をした。この日は、1527年5月6日のローマ略奪の際、当時の教皇クレメンス7世(在位1523~34)を守るために命を落とした147人のスイス兵を追悼する日である。毎年、教皇宮殿のダマソの中庭で行われるこの宣誓式だが、今年は雨のためパウロ6世ホールで行われた。

宣誓式の翌日、バチカン宮殿で行われた教皇との出会いには、新隊員とその家族・友人らをはじめ、衛兵隊関係者、スイスの外交使節が参加した。

教皇はこの席で、教皇とバチカンへの奉仕のために、数年間、自分の時間を捧げる若者たちに心からの感謝を述べられた。

バチカンのスイス衛兵に備わるべき素質として、教皇は、固い信仰、教会への愛と忠実、日常の大小の仕事に対する勤勉と根気強さ、勇気、謙虚、利他主義、快い奉仕の心を挙げられた。

そして、バチカンでの任務はもとより自身の計画をより良く果たすための秘訣は、常にキリストと接することであると強調。衛兵の任務と共に個人の信仰生活をも深めることが大切と説いた教皇は、キリストの呼びかけにそれぞれが寛大に答えていくようにと願われた。

教皇はこれからローマで新しい生活に入る若者たちに、キリストとの友情をますます深め、教会を愛し、すべてのキリスト者の目指すもの、すなわち「聖性」に向かって歩んで欲しいと、温かい励ましをおくられた。








All the contents on this site are copyrighted ©.