2012-04-16 19:02:42

ベネディクト16世、教皇選出7周年「使命のために祈りを」


教皇ベネディクト16世は、15日、日曜正午の集いを持たれた。

前々日、滞在先のカステルガンドルフォの離宮から戻られた教皇は、この日、バチカンの教皇宮殿の窓から広場の巡礼者と共にレジナ・チェリの祈りを唱えられた。

今月19日に教皇選出7周年を迎えるベネディクト16世は、この席で、「わたしに託された使命を果たせるよう、主に祈ってください」と皆に願われた。

教皇は説教で、復活節を通してイエスの弟子たちのように復活の主との出会いを新たにするよう招きながら、この日の福音朗読箇所、イエスの復活から一週間後と8日後にイエスが弟子たちの前に姿を現したエピソード(ヨハネ20,19-31)を観想された。

教皇はイエスが現れた「週の初めの日」(20,19)とそれからさらに「8日後」の日(20,26)は、ユダヤ教の安息日(週の7日目・土曜日)とは異なる、「主の日」すなわち「日曜日」と呼ばれる、キリスト教共同体の独自の礼拝の日となったことを指摘。

そして、今日でもキリスト教の礼拝は、単なる過去の記念ではなく、聖書を通して私たちに語りかけ、パンを私たちのために裂いてくださる、復活の主との生きた出会いの場であると強調された。

また、教皇は、イエスの「あなたがたに平和があるように」(ヨハネ20,19.21.26)という挨拶に注目。伝統的なシャーローム(平和)の挨拶は、悪に打ち勝ったイエスだけが与えうる平和を告げる、特別で新しいものとなったと述べた。

この日は、福者ヨハネ・パウロ2世が制定した「神のいつくしみの主日」を記念したが、復活の主が与える平和の賜物を受け、そのいつくしみで心を満たすよう、教皇は信者らを招かれた。







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