2012-04-11 18:03:13

ダウド枢機卿逝去、バチカンで葬儀


シリア典礼アンティオキア名誉総大司教で、教皇庁東方教会省前長官、イグナス・ムッサ1世ダウド枢機卿が、入院先のローマ市内の病院で聖土曜日の7日、逝去した。81歳だった。

教皇ベネディクト16世は、イグナス・ユシフ3世ユナン・シリア典礼アンティオキア総大司教に宛てた弔文で、イグナス・ムッサ1世ダウド枢機卿を「神の民に信仰と寛大さをもって奉仕した忠実な司牧者」として思い起こされ、冥福を心から祈られた。

教皇はまた同文の中で現在困難な状況に置かれたシリアの住民に心を寄せられた。

イグナス・ムッサ1世ダウド枢機卿は、1930年、シリアのホムスの近くの村に生まれた。1954年、司祭叙階。1977年、シリア典礼エジプト・カイロ司教。教皇庁東方教会法再編纂委員会のメンバーとなる。1994年、ホムス大司教。1998年、シリア典礼・アンティオキア総大司教。2000年、教皇庁東方教会省長官(~2007年)。2001年、枢機卿に任命された。

10日、バチカンの聖ペトロ大聖堂で、枢機卿会主席アンジェロ・ソダノ枢機卿の司式により、イグナス・ムッサ1世ダウド枢機卿の葬儀がとり行われた。

ソダノ枢機卿は説教の中で、キリストの弟子たちが初めて「キリスト教徒」と呼ばれるようになったアンティオキアの教会で、キリスト者の一致のために尽くしたダウド枢機卿をしのんだ。








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