2012-03-23 18:36:25

教皇を待つキューバの教会:「和解と対話、兄弟愛の社会を」サンティアゴ大司教



教皇ベネディクト16世が23日からのメキシコ訪問に続いて26日より訪れるキューバでも、教皇の訪問に対する歓迎準備が進んでいる。

今回のキューバ訪問で、ベネディクト16世はサンティアゴ・デ・クーバとハバナに赴かれる。

ローマ教皇が同国を訪れるのは、福者教皇ヨハネ・パウロ2世による1998年の歴史的訪問以来。特にサンティアゴ・デ・クーバへの教皇訪問は今回が初めてとなる。同市で教皇は、キューバの信者に愛されるコブレの聖母発見400周年記念ミサを捧げられる。

サンティアゴ・デ・クーバのディオニシオ・グイエルモ・ガルシア・イバネス大司教は、キューバの教会の現状について、限られた条件、制限ある司牧活動の中で、いかにして人々に福音のメッセージを伝え、イエス・キリストを知らせるかが一番の課題であると述べた。

同大司教は、キューバでは司祭らの不足により、司祭・修道者・助祭らによる司牧が大いに必要とされる一方、それを活発な信徒たちの活動が補い、教会生活を生き生きと保つ努力が行われていると話し、カリタスの事業や医療・高齢者福祉の活動が同国の社会にもたらしている貢献について触れた。

また、キューバの社会は市民間の和解、対話、一人ひとりの権利と尊厳の尊重を必要としており、すべての市民が祖国キューバの一員として、宗教や思想、社会的立場を超えて兄弟的に愛し合えるよう、教会は司牧を通して貢献していきたいと述べた。

ガルシア・イバネス大司教は、キューバのすべての人々がイエス・キリストを知り、イエスを愛し、自分自身をイエスに託すようになること、さらにキューバのキリスト者が信仰をより強め、それを人々の中で証しできるようになること、これがキューバの司教たちの目標ですと、未来への希望を表明した。








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